● 寺田眞理子 楓ギャラリー 「氷点感覚」 展

形と色、プラスα。この三つの要素があれば、創り出す世界は無限だと感じる。シンプルな形と美しい色だけで充分だがそこに異質な要素としての素材を加えたり、或いは削ったりしている内に、不意に現れてくる物がある。いつもと同じ様で、少し違う「私」だ。印画紙から被写体が浮かぶ一瞬にも似た、輪郭をくっきりさせる、逆に固まった物を解放させる感覚を何と呼ぶのだろう。取りとめない流れの中の「氷点」の様な。

 

展覧会風景